小鳥と恋愛小説家
「…………や、全然違う。」
「…………!!?」
貴宮くんは軽く首を振ると、あたしの手をきゅっと掴んで…………
……………自分の頬に…………そっと触れさせた……………。
「…………ほら。………違う。」
………真面目な顔でそう言われ
「…………。」
あたしはなんにも、言えなくて…………。
ただ目を見開いて、その綺麗に整った顔を見てた…………。
ニキビひとつない…きめ細かな肌
切れ長の目を縁取るまつげは男の子のくせに長い。
唇も鼻も…パーツぜんぶ、なんでこんなに整ってるんだろう…………。
…………そりゃ、違うよ…………。
男の子だもん………。
…………つーかさ……
ナニコレ…………罠…………?
…………アナタどんだけいろんな面持ってんすかっ!!?
あたしの胸のきゅんきゅんはMAXです。
きゅんな罠にかかったあたしは……………
知れば知るほど……あなたをもっと好きになる。
すごい…………あたし……貴宮くんのほっぺたに手を添えられて、
…………見つめ合ってる。
後、もって5秒だ。
これ以上は鼻血出ます。…………マジで。