小鳥と恋愛小説家
「…………じゃあ、俺の番。
俺は…クールじゃないよ?」
「…………!」
小鳥ちゃんの頬に手を添えたまま、少し笑って真似てみる。
小鳥ちゃんはちょっと驚いたのか大きな瞳をぱちりと瞬いた。
「~~~っ………く、クールじゃないほうが……いいよっ。」
それから、顔を赤らめて…小さな声でそう言った。
「…………人見知りだし、楽しい話も出来ない。」
自分で言ったのに、それには苦笑がもれた。
「大丈夫だよっ!………あっ、あたしがしゃべるから……!」
「………!………ケータイ小説オタクだし。」
…………ヤバイ
「一緒だよっ!!あたしなんて読み専門のちょー叶音様オタクなの……!」
「…………っ!」
……………ほんと、ヤバイ
好き過ぎて…………ヤバイ。
…………いつの間にかこんなにも………
…………お互いをよく、知ってた………。
「…………小鳥ちゃん………俺はどんな小鳥ちゃんもすごく好きだ。
……………だから、
………………返事は?」
「……………!」
……………ごめん。
もう、待てない。