小鳥と恋愛小説家






「………………ぁ……っ…」



ピンク色した唇が……震えて……小鳥ちゃんが恐る恐る口を開く。



「……………ん……?」



つい………促すように、声が出ていた。











「………………あたし……っ、おっ、お姫様じゃないし、チビだし、おバカだし、貴宮くんに…似合わないかも知れない……けど…っ、


…………………どうしよぉ…………っ!



大好きでたまんないよぉ……………!!!」



「……………!!!」



「………!?………貴…宮く………っ…」












泣きながら言われたそれに



我慢なんて出来なくて










小さな身体を…………



…………抱きしめた。













「……………ごめん。


…………嬉しくて死にそう…………。」



「………………!…………それ………っ、あたしのセリフだもん……っ!」



「…………!」



怒ったように言って…俺の背中におずおずと手をまわして………



君の小さな手が俺の服をぎゅっと掴んだ。












……………だから、



…………可愛過ぎるよ……小鳥ちゃん……………。











服と一緒に…………
















…………心まで君に、囚われた。












< 134 / 344 >

この作品をシェア

pagetop