小鳥と恋愛小説家




「…………カケルあっちいって!」



「俺もカナに案内してもらうからー。」






うるさい双子の言い合いがだんだんと遠くに聞こえる。



…………逢いたい、逢いたい……………



小鳥に…………逢いたい。








――――ガタン!



「「………!?」」



いきなり立ち上がった俺に双子がおんなじつり目を見開く。



大河もいれたら猫目が6つで驚いた顔して俺を見てる。



「…………大河、俺行くとこあるから…………双子よろしく。」



「…………。」



「…………。」



「…………ちょ…っ!カナヤ………!!」



言いたいことだけ行って俺は振り返りもせずに急ぎ足で教室を出た。










もう限界……………



顔が見たくて



声が聞きたくて



君に逢いたくて








……………堪んない。









< 149 / 344 >

この作品をシェア

pagetop