小鳥と恋愛小説家




「あ…。気がついた?」



「………??」



可愛らしい声がして仕切りのカーテンが開いた。



「………!?」



現れたのは……万里子女史じゃなくて



「あんまり震えてたから隣のお布団かけたんだけど………。もう寒くない??」



心配そうな顔をした美少女。



わぁ…ちっさいなー……。



俺とどれくらい身長差あるんだ?



目がくりくりで、真っ白で、唇はピンク色だ。



小説に出てきそうな可愛い女の子………。




思わず、見とれてしまった。



そしたら………





「……あの……ほんとに、大丈夫?」



「………!」



心配そうにまたそう言われてしまった。



ダメだダメだ。



見とれてる場合じゃない。



確か……布団、この子がかけてくれたって








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