小鳥と恋愛小説家
えー…と…………
言う前に、言われてしまったんですが……………。
思わず固まる俺に対して小さな手をぎゅっと固く握りしめて、
まるで何かを決意したみたいに宣言をした可愛い彼女…………。
なんだか複雑な気持ちなんだけど…………。
…………だけど、
そんな可愛い彼女は次に必死でツバサに視線を向けて
「…………かっ、カナくんは…………あたしのだもん………!」
「……………!!」
「なんですってぇっ!?」
震える声でそんなことを宣言してくれた……………。
俺はそんな言葉が嬉しくて
必死な小鳥が可愛すぎて……………
…………君が俺を本気で想ってくれてる事実に感激したんだ……………。
「…………うん。
俺はぜんぶ小鳥のものだ………。」
「…………カナく………」
「…………っ!カナヤ……!」
だから俺も、きっと小鳥を守るから。