小鳥と恋愛小説家
「…………小鳥……?」
にっこり可愛い笑顔で……俺の癒しが教室のドアからひょっこりと顔を出した。
「なんか賑やかだねぇー!
ツバサさん、大河くんと仲良くなったの?」
パタパタと俺の席までやって来た小鳥は未だギャーギャーやり合う二人を見てのんびりとそんなことを言って笑った。
「…………来てくれたのか………?」
小鳥が俺のクラスに来るのは初めてで……嬉しさについついそんなことを聞いてしまう。
「…………うん……っ。
あたしがカナくんを守るからねっ!」
「…………。」
小鳥はニコッと笑うと、頬をピンク色に上気させて気合い十分に答えてくれた…………。
嬉しいけど……やっぱり、複雑なんですが…………。
「………!!来やがったわね!!ちび1号!!」
「………ふぇっ!?
いっ、1号っ!?」
そしてさっそく目敏く小鳥を見つけたツバサが大河に向かって鼻を鳴らすと
小鳥を指差し不機嫌さを露にジロッと視線を向けた。