小鳥と恋愛小説家




お風呂も済んで、ベッドに寝転んでごろごろ…………。



ふとケータイが目について、思わず白いそれに手を伸ばした。



「…………。」



そいつをじっと無言で見つめる…………。



あたしがケータイならこんなに見つめられちゃあ照れてるな………。



…………て、違う違う。



そうじゃなくて………っ



「めっ、メールなんか送っちゃっていいでしょうかね………!?」



白いあたしのケータイはしゃべってくれるはずもなく………。



あたしはケータイのメールんとこを震える手でカチリ………。



交換しあってゲットしていたカナくんのメアドが表れる。



chabasira-kana@×××××



「……………しかし、《ちゃばしら》ってなんだろう…………?」



ちょっと前に変えたらしいメアドの不思議な文字に、緊張しつつも思わずあたしは頭をひねっていた…………。








< 182 / 344 >

この作品をシェア

pagetop