小鳥と恋愛小説家
お風呂も済んで、ベッドに寝転んでごろごろ…………。
ふとケータイが目について、思わず白いそれに手を伸ばした。
「…………。」
そいつをじっと無言で見つめる…………。
あたしがケータイならこんなに見つめられちゃあ照れてるな………。
…………て、違う違う。
そうじゃなくて………っ
「めっ、メールなんか送っちゃっていいでしょうかね………!?」
白いあたしのケータイはしゃべってくれるはずもなく………。
あたしはケータイのメールんとこを震える手でカチリ………。
交換しあってゲットしていたカナくんのメアドが表れる。
chabasira-kana@×××××
「……………しかし、《ちゃばしら》ってなんだろう…………?」
ちょっと前に変えたらしいメアドの不思議な文字に、緊張しつつも思わずあたしは頭をひねっていた…………。