小鳥と恋愛小説家




「……………。」



なんか気力を使い果たした……………。



テーブルにもたれて思わず、ぼ~…。



そしたら…………







――――チュンチュン♪♪



「…………ぅわぁっ!?」



いきなり鳴り出したメールを知らせる着信音に思わず手のなかのケータイを放り投げそうになった。



ちなみにこの変な音は《小鳥の鳴き声》。



鳴る度に双葉が爆笑するから最近変えようか悩んでいます………とかどうでもいいよ………!!



まさか…まさか……!



あたしは心臓バックバクさせながらぷるぷる震える指でケータイを開き…………



――――カチ………







『小鳥~っ(`▽´)


今ヒマー?あたしちょーヒマなの~!!』




「…………。………双葉じゃんっ!!」






損した!!



緊張なんかしてちょう損した!!



「…………ほんとはヒマだけど、ヒマじゃないって送ってやるぅ……」



何の罪もない親友に勝手に怒りながら返信しようとキーを操作していた――――その時…………









――――チュンチュン♪♪♪



「……………ぬわぁっ!?」








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