小鳥と恋愛小説家





また双葉だなっ!?…なんて思って、多少乱暴にメールを見たら………………








「………………え………?」










『Re:小鳥へ


あんま可愛いこと書くから、逢いたくなって仕方ないんだけど………。

小鳥が傍にいなくて寂しいです


カナ』









……………寂しいって…………思って…くれるの………?



逢いたい…って………?




――――カチ………カチカチカチ………



「……………。」



あたしは無言で返事を書いた。



今度は送信まで素早く押して



――――チュンチュン♪♪



返事はすぐに返ってきた。








『Re:小鳥へ


嫌じゃなかったら、明日ぎゅってしてもいい?(セクハラではありません…(-_-;)


カナ』



「………ふはっ!……セクハラって……!」



――――カチカチカチ…………



顔文字とセクハラに思わず吹き出しながら、すぐに返事を返した。



――――チュンチュン♪♪



相変わらずふざけた着信音が鳴って………カナ君からの返事がきた。










『Re:小鳥へ


じゃあ明日は覚悟しといて………?


大好きだよ。



カナ』









「……っ……逢いたくって………泣いちゃうぞーー!!

~~~~ぅわーーん!!」










あたしをこんなに寂しくさせて



あたしをこんなに…………喜ばせて








カナ君だって、



明日は覚悟しといてください。








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