小鳥と恋愛小説家
■メ…メールがきました
小鳥を家まで送って俺も自分の家に帰り着く。
共働きな両親は今日も帰りが遅いらしく、家に明かりはなかった。
電気をつけて、何となくテレビもつけた。
二階の自分の部屋に戻って制服を脱いでラフな部屋着に着替えるとまた一階におりて冷蔵庫を開けた。
「…………。」
母親の作ってくれたラップをされた夕食を見つけて取り出すとレンジに入れる。
いつもの俺の学校から帰った後の光景。
毎日たいがいこの行程。
「……………!」
そして、夕食を食べながらふと思いました。
これって
「…………工場の流れ作業のようだ。」
明かりをつけて→部屋で着替えて→冷蔵庫開けて→レンジでちん
「……………。」
いや別に…………深い意味ないんですけどね。
「…………風呂入ろ。」
だけど今日はそんな流れ作業な俺にいつもと違うサプライズが待っていた。
「…………温泉の素?
…………草津の湯…淹れてみよ……。」