小鳥と恋愛小説家
――――ブーブーブー!
「…………!」
――――カチ………
ドキドキしながらケータイのキーを押した。
『Re:カナくんへ☆
いっぱいぎゅってしてくれたら………セクハラ発言(笑)撤回しますっ(*ノノ)
ぎゃーっ!なんて!なんてーーっ(;∀;)///!
これってあたしのがセクハラですかっ(T∀T)!?
小鳥(T◇T*)』
「~~~~っ!…………ははっ!」
堪えきれずに一人きりの部屋に笑い声がもれる。
なんでこうも………メールまでもが、可愛いんだろう………?
ケータイに目を落としてまた口がゆるむ。
「…………。」
これはもう………明日覚悟してもらわなくちゃ。
小さなケータイの画面だっていうのに…………
それなのに、君はあまりにも可愛すぎて
ぎゅうくらいじゃ………足りないかも知れないよ…………?
――――カチ………。
『メールを送信しました』
「……………逢いたい………小鳥」
早く
早く
……………君に逢いたい。