小鳥と恋愛小説家
□何やらピンチ!?
【side小鳥】
「…………ぅ…うぎゃーーっ!!
飛んでくっ!飛んでくっ!!飛ばされるぅううーーっ!!!」
朝から叫び声をあげながら、あたしは必死に傘を持って台風の中を学校に向かって歩いていた。
いや……休校にしようよっ!?
なんて、学校を恨まずにはいられない。
こんな日に風邪もひかない丈夫な自分が憎い…………。
台風直撃の今日、無駄なやる気を出してるうちの高校は休みじゃないらしい…………。