小鳥と恋愛小説家




震えてたから寒いのかなぁと思って、こっちのベッドのお布団をかけてあげた。



あぁ…あたしファンに殺されるかも……なんて危機感を感じつつ、失礼ながらおでこを触ったらすごい熱……!



ヤバイんじゃないかっ!?



万里子先生~~!



カーテンの向こうに出てキョロキョロ探したら…………



机の上に、



『ちょっと緊急の用事で出かけま~す!!万里子』



そんな一枚の紙…………。



えぇー………。






とりあえずすごくつらそうだし……っ



あたしは慌ててポケットに入ってたハンカチを取り出して、それを濡らした。



ひえぴた…とか、どこにあんのか解んないし………。



可愛すぎるうさちゃん模様が恥ずかしかったけど、相手は寝てるしいいや……!



ソッとおでこにあてると……苦しそうに寄せていた眉間のしわがちょっとゆるんだ。



これで先生戻るまで様子見るしかないよなぁ………。









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