小鳥と恋愛小説家
――――ボスッ!
部屋に戻ると制服姿のままでベットにうつ伏せで倒れるようにダイブした。
制服シワになるけど…………別にいーや。
だってあたし女子力ないし………。
おじさん以下だし…………。
制服しわっしわで明日学校行ったって別にいーのよ…………。
今日はずいぶんといい天気だったけど、あたしの気分は台風なんて目じゃあない。
じめじめじめじめ…………ナメクジ女だ。
「…………っ~~」
じわじわじわじわ……………ナメクジ女の目に涙が溜まる。
「な…なにしちゃったのかなぁ………っ?」
考えても考えてもわからない。
おバカな頭をフル回転させてんだけどなぁ………っ。
頭に浮かぶのは苦しそうなカナくんの横顔で…………
胸が痛くて、仕方ない。