小鳥と恋愛小説家
小鳥、驚いてた。
俺がいきなりあんなふうに帰ったら、そりゃあ驚くよな………。
びっくりした顔で俺を見つめてた小鳥を思い出して胸が締め付けられた。
カケルにヤキモチ焼いて、小鳥を傷つけた。
だいたい、これじゃあカケルの思うつぼじゃないか。
これを知られたら間違いなくあのゆる~い笑顔を不適に変えて、ニヤリと笑うに違いない。
「~~~~……。」
勝手にそれを想像して、
ちょっとイラっとした。
「……………カケル、ムカつく………。」
……………ほら、器ちっちゃい……………。