小鳥と恋愛小説家





かぁっとまた顔が熱くなった。



思わず……俯いて返事を返した。



慣れない男の子との接触に今更ながらドキドキと心臓が騒ぎ出して参った。



彼はそんなあたしに……また意外なことを言った。





『大丈夫?』って……。



いきなり言われて何のことだと思ってたら…隣のベッドにいたからって……あたしを心配してくれてるんだとわかった。



大丈夫だと伝えたら……ホッとしたような顔になって……………








なんだ………この人、クールって言われてるけど………









すごく………優しいじゃないか…………。










まるで………叶音様の小説に出てきそうな…………?










いやいやいや………!!!



何を考えてんだあたし………っ!?



チラと見上げれば、なんとも麗しい美形顔…………。



い…イケメンだなぁ~~っ!








『………あの……』



『………?』








あの時、彼は何かを言いかけて………



でも双葉が迎えに来てくれて…………聞けなかった…………。










なんて………言いかけたのかな…………?











あぁ……っ!?あたし……っ、なんでこんなにあの人のこと気になんのーーっ!?










「…………助けて!叶音様……っ!自分で自分がわけわからん……!」










この時………あたしの中に………小さな何かが芽生えたらしい………。






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