小鳥と恋愛小説家
ひたすら歩きながら、小鳥の家が近づくにつれてドキドキと動悸が激しくなってくる。
はぁ…っと息を吐き出すと、小鳥の家の屋根が数メートル先に見えた。
そして足をさらに速めて、家の前に立った。
「……………。」
緊張しながらインターホンに手を伸ばした。
――――ピンポーン………。
『はぁ~い。』
「…………!」
のんびりとした返事の後に…………
――――ガチャ……
ゆっくりとドアノブが回った。