小鳥と恋愛小説家




お母さんに渡されたトレーを持ってゆっくりと階段を上がる。



上がってすぐの右手にあるのが小鳥の部屋だと聞いた。



ドアにかけられたくちばしに花をくわえた小鳥の形のプレートを見て、すぐにわかった。



――――コンコン………



「…………。」



控え目にノックをしてみるけど、返事はなかった。



ドアノブに手をかけて、どうしようかとためらいもしたけど…………そっと、回した。



――――ガチャ……。



ドアは控え目な音をたてて開いた………。



そっと覗いてみるとそこは可愛らしい女の子の部屋で…………



少し開いたままになってる窓のカーテンが風にはためいていた。



そして







ベットで眠る











――――小鳥が……………いた…………。










< 237 / 344 >

この作品をシェア

pagetop