小鳥と恋愛小説家
お母さんに渡されたトレーを持ってゆっくりと階段を上がる。
上がってすぐの右手にあるのが小鳥の部屋だと聞いた。
ドアにかけられたくちばしに花をくわえた小鳥の形のプレートを見て、すぐにわかった。
――――コンコン………
「…………。」
控え目にノックをしてみるけど、返事はなかった。
ドアノブに手をかけて、どうしようかとためらいもしたけど…………そっと、回した。
――――ガチャ……。
ドアは控え目な音をたてて開いた………。
そっと覗いてみるとそこは可愛らしい女の子の部屋で…………
少し開いたままになってる窓のカーテンが風にはためいていた。
そして
ベットで眠る
――――小鳥が……………いた…………。