小鳥と恋愛小説家
□夢みたいな仲直り
【side小鳥】
ゆっくりと唇が離れて…………目を開けると、夢だと思ってたカナくんと視線が絡んだ。
「……………さっきのは、俺の馬鹿みたいな願望だから………気にしないで………
俺、ヤキモチ焼きでごめんね………?」
「~~~~!!!」
あたしを伺うように見るカナくんに、あたしは大げさなくらいぶんぶんと頭を振った。
ごめんね…なんてとんでもない…………!!!
むしろおいしすぎてヤバいんですが……………!!(オタク的思考)
どうしよう………!!
きゅん死ねるっ!!!
は…初ちゅう……しちゃった………!!!
男の子の唇て、柔らかい…………。
うわぁー!ヤバいですよっ!?
あれ……っ?
そういえば、うち……ママがいなかったっけっ!?
なんて、ふと、あの明るい人を思い出す。
カナくんがここにいるってことはママが案内したはずだし………。
超絶イケメンカナくんに食いつかないわけないし。
「あ、あの……うちのママに会わなかった?」
恐る恐る聞いてみれば
「うん。ここに入れてくれた。
小鳥はお母さん似だな。」
カナくんはフッと口元に笑みを刻んで答えてくれた。