小鳥と恋愛小説家




「小鳥……?」



顔を出さないあたしに、カナくんが戸惑った声をだす。



だって、だって、だってさぁ………っ。



あたしはお布団から目だけをチラリと出してカナくんを見た。



カナくんは少しだけ顔を出したあたしを不安げな顔をしてじっと見てる………。



「……………ママに可愛いって、言ったら………やだ。」



「……………!」



言って、みるみる赤くなるあたしの顔。



ママにヤキモチ焼くとかありえない。



でも、



カナくんが他の人を可愛いなんて言うのは、やなんだもん………。



…………て、



「~~~~!!

…………わあぁぁーー!!ごめんなさいっ!ごめんなさーーっいっ!!

あたしは何を言ってんのーーっ!!?

熱のせいですっ!!ごめんなさーーいっ!!」



実は熱はすっかり下がってるってことをカナくんはわかってるなんて知りもしないあたしは、もう一度ガバリ!とお布団をかぶり直してベットの上でまるまった。







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