小鳥と恋愛小説家
□知ってしまった秘密




「おっはよー!」



元気に教室の扉を開けて挨拶すると、



「小鳥ーーっ!!」



「小鳥~!もう熱下がったのっ!?」



友達がわぁっと集まってきてくれた。



「ご心配かけました~」



あたしは嬉しさと照れくささでへらりと笑って頭をかいた。






――――翌日。



すっかり良くなったあたしはこの日絶好調で学校に来た。



「小鳥~!

あたしからのお見舞いどうだった?

………詳しい話し聞かせてもらうからね!」



「双葉っ!!」



にんまり笑いながら現れた双葉はすごく期待に満ちた顔をした。



「双葉様には足向けて眠れない感じでございます~!!」



あたしは双葉に向かってはしゃぎながら手を合わせてみせた。



「ぎゃ~~っ!!詳しい話し早く聞かせろー!!」



双葉はそんなあたしに直ぐ様飛び付いて早く早くとあたしを急かす。



友達ときゃあきゃあはしゃぎまくって、あたしは幸せいっぱいで………













――――浮かれすぎていたのかもしれない。









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