小鳥と恋愛小説家




ツバサさんは興奮気味に今にも泣いてしまいそうな顔で一息に話し出した。



「―――別れてよ!!


カナヤがいなきゃ生きられないのに……………!!!」



「ま…待って……!

わかんないよ………!

ツバサさん………何を言ってるの……っ」



あまりに激しい言葉にあたしの頭の中はめちゃくちゃに混乱した。



ツバサさんはあまりにも必死で――――



あたしは、わけもわからず…………怖くなった。



ツバサさんの言葉の意味がわからない。



わからなくてただ混乱する。



だけど、









わかっちゃダメだって言ってる自分が心の中にいる気がした――――――……。















「…………!!


………………ぅ……っ…」



「……………ツバサさん………っ!!?」










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