小鳥と恋愛小説家
「ツバサ……!!しっかりしろよ……!!」
「はぁ…っ!!か…カケ………っ…」
綾瀬くんは直ぐ様ツバサさんを抱き上げて、走り出した。
あたしも大慌てで綾瀬くんの後を追いかけた。
綾瀬くは急ぎながら、でも…とても慎重にツバサさんを運んだ。
きっと、少しの衝撃も与えないように………。
ツバサさんには前にもおかしな時があった。
今のこの苦しみ方は尋常じゃない。
――――ねぇ……
ツバサさん…………病気なの…………?