小鳥と恋愛小説家
■それは突然の……
一日中じめじめとうっとうしかった天気は、家に帰りつくと土砂降りの大雨になった。
今日もどういうわけか小鳥に逢えなくて、残念だったと寂しく思っているところに
メールが届いた。
俺は、嬉しくて、ケータイを開いたんだ。
「……………え………?」
だけど、
『カナくんへ
傍にいられなくなりました。ごめんなさい……
小鳥』
それは
たった二行の――――――別れのメールだった。