小鳥と恋愛小説家
「………とりあえず、菓子折りは止めておけ。俺ならドンと引くわ。」
ぎゃーぎゃー騒いで………なんとか落ち着いたらしい大河は、俺にそんなアドバイスをした。
「………じゃー…どうすればいいんだ……??」
何を持参したらいいんでしょーか………?
「別に何もいらねぇよ。………ただありがと~って言えばいいだけじゃん!」
「………それで、いーのか……?」
俺にとっては多大な恩なんだけど………。
そんなあっさりした言葉だけでいいもんなのか………??
「………いーに決まってんだろーが!そんなに気になるならジュースくらい持ってけばぁ?……大体、カナが礼に現れるだけで女の子は喜ぶっつーの………。」
「………ジュースか………。」
つぶやく俺に対して大河は、この無自覚野郎!とまた喚いていた……。
おまえはちょっとカルシウムをとったほうがいいと思うなぁ……。
大河にも今度お礼に牛乳をやろう…と思った。
そして…………
実際にやったら…………
「………チビな俺に対してのイヤミか……っ!?この天然ボケサク野郎ーー!!」
なんでか………怒られた。
なんででしょーねぇ…………??