小鳥と恋愛小説家





家に帰るとどっと疲れが襲ってきた気がした。



自分がどれだけ無理をしてるのかを痛感する。



――――ギシ……



ベッドに座り込んで制服のネクタイを弛めると手で顔を覆った。



何をどうすればうまくいくのか………わからなくなってきた…………。



身体は傍にいなくても心は未だに小鳥のところにいて…………



バラバラな心と身体…………。



逢いたいな………。



一目でいいから、君に逢いたい…………。



俺は、制服のポケットからケータイを取り出した。



すぐにケータイサイトを開いて《らずべりー》に行った。



ここでなら小鳥に逢える気がして…………。









――――だけど、










「……………感想が…………消えてる……………。」












小鳥はここからも、姿を消した…………。










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