小鳥と恋愛小説家
□まるで小説みたい……!
【side小鳥】
「…………え…っと、これ…………。」
「…………。」
クラスのみんなから……………まるで突き刺さるような視線を背中に感じつつ……………
あたしが手渡されたのは………………
「…………いちごみるく…………。」
高校の自販機に入ってるピンク色でいちごの絵がついてるそれ。
大好きだよ……これ。
しょっちゅう買って飲んでるし………。
ただ………これをくれた人が………………
「…………きらい…………?」
「………!………う、ううん……!!大好き!」
あたしは慌てて首を振って《彼》を見上げた。
注目を痛いくらい浴びてる原因…………!
「…………よかった……。」
「………!!」
そんな……ホッとした顔で………!!
なんでいるんですか…………!!?
校内一のイケメン男子…貴宮叶夜くん………!!?
「………俺もそれ好き。」
「………!?」
マジですか………!!?