小鳥と恋愛小説家





い…意外だ………。




甘党なんだね……貴宮くん………。





いやいや………そんなことより……



そもそもなんであたしなんかにいちごみるくをくれるんだろう……?



思わず手渡されたいちごみるくを凝視してしまった。



そしたら………



「…………お礼。」



「…………え……?」



貴宮くんは、ポツリと一言そう言った。



お礼………もしかして、昨日の…………?



それで、わざわざ、来てくれたの………?



そういえば……体調はもういいの?



「…………あの…っ、具合、もういいの?」



この人……昨日は保健室で唸ってたんだよ。



「もー熱下がったから………。小鳥ちゃんのおかげ。………ありがと。」



「…………!!!」









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