小鳥と恋愛小説家
大河が台風のごとく現れて台風のごとく帰って行った後
俺は、ケータイを手に取った。
それからお気に入りに登録されたいつものサイトを開く。
《ケータイ小説サイトらずべりー》
小鳥がここにいなくなって以来久しぶりにここに来た。
たまってしまっている感想ノートのコメントに申し訳ない気持ちが込み上げた。
ひとつひとつ丁寧に返事を返すと、
作家メニューから《新作を書く》をカチリと押した。
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