小鳥と恋愛小説家
■奇跡のイイコト
―――昼休み
「………!」
何気なくお茶を見ていたら…………
「大河………茶柱だ。茶柱が立ってる………。」
お茶の中に浮かぶ小さな棒発見。
「はぁ~…?茶柱だぁー??」
大河はそれを覗き込み…………
「………!?……バカ!!ゴミだよ!ゴミ!!飲むんじゃねぇぞそれっ!大体、ペットボトルのお茶に茶柱立ってたまるかっ!!」
「………。」
また何か喚いていたけど俺の耳には届きません。
だって……、茶柱………それはイイコトの予感………!
ゴミなんかじゃない…………
「………聞けよ!?ボケ!!」
「………。」
…………はずだ。
「………どうやって入ったんだ…これ~??」
やっぱ…………ゴミ?