小鳥と恋愛小説家
「うるさいわよ!小鳥!!夜中にナニ騒いでんのっ!?」
その騒ぎようにぶちギレたママが台所に現れてあたしは思わず情けない声を出した。
「だって…だってぇ~~!
甘いチョコがすげー苦くなっちゃったよう!!
ママこれ何の魔法!?」
「はぁ!?
…いやだ!!直接火にかけるなんて何考えてんのよ!?このおバカ!
チョコレートは湯煎で溶かすのよ!」
「ダメなのっ!?
てか、ゆせんて何!?」
ママは腕にすがり付くあたしをチラリと見ると、次に壁掛け時計に目をやった。
時刻は午前2時42分。
そして
「ググりなさい!!」
「……!?」
そうして母は『こんな夜中に付き合ってられるか!』と言って去って行きました…。