小鳥と恋愛小説家
それからなんとなく、一緒に帰る流れになった。
「「………。」」
うまくしゃべれない自分がめちゃくちゃもどかしい………。
大河の生き霊でものりうつらないものか…………。
モヤモヤと考えこんでいたら
「………貴宮くんて、なんか…イメージと違うよね。」
「………!」
ポツリ…小鳥ちゃんがそんなことをつぶやいた。
イメージ…っ!?
つまりはよく勘違いされているクールとやらか…っ!?
顔にはあんまり出ない俺だけど、内心かなりの動揺だ。
それってどういう意味なんだ………っ?
「………あ!変な意味じゃなくてねっ!?………あたし、男の子って苦手なんだけど……。貴宮くんて、学校でもすごく騒がれてる人なのに…なんていうか………優しい……よね…?」