小鳥と恋愛小説家
「~~~~っ。」
あーーーっ!!いやだ………!!!
こんなわけわからん自分はいやだーーっ!!
この前からあたしは貴宮くんのこと考えるとどこかおかしいよっ!?
モヤっとする!モヤっとする~~っ!!
教えてやりゃーいいじゃんっ!?
性格悪い!悪いよっ!?
みんなの幸せを喜べる人になりましょうって、子供の頃に言われたのに……。
なんで……っ、あたしだけが知ってたいなんて……そんなずるいこと………。
「………危な…っ。」
「………!?…ぅ…わぁっ!!」
変な考えごとばかりしてて…思わず足元にあった大きな石に躓いてしまった………!!
ぎゅって目を閉じて、やって来るはずの痛みに身構えた。
「…………?」
でも……痛みはやってこなくて…………?
「…………大丈夫?」
「………あ……え…?」
そんな心配そうな声にソッと目を開けると………………
「…………!?」
あたしの腰には長い腕が回ってて………
あたしが転ぶのを支えてくれていた………。