小鳥と恋愛小説家
■驚いた………
コケそうになった小鳥ちゃんを支える為に、慌ててその腰に腕を回してしまって………
驚いた…………。
「……!?」
だって……っ、……軽……っ!!
支えた腰はびっくりするくらい細い………!
男の俺とはまるで違うふにゃとした女の子の身体………。
「………っ!」
小鳥ちゃん………!
君はちゃんと食べているんですか………!!?
やっぱり……お礼はジュースなんかじゃなくて、なんかガッツリ食べれるようなもののがよかったんじゃ………!?
当てにならないな……大河………っ。
「…………ありがとう。」
「………!」
赤い顔で俯いてお礼を言ってくれる小鳥ちゃん………。
ソッとおろしたはいいけど………っ
抱いて帰った方がいいんじゃ………!?
「………小鳥ちゃん……っ」
「………??」
焦る俺をきょとんとした顔で見る小鳥ちゃん………。
「………だ………」
言いかけて……ハッとした。
抱っこで帰る………なんて言ったら………
俺…………変態みたい…………っ!!
「………だ……??」
俺の言葉を繰り返し、きょとんと小首をかしげる小鳥ちゃんを見て………
「………だ……いじょうぶ………?」
「……??……うん。」
ギリギリセーフ……!!俺………!!