小鳥と恋愛小説家
ほんとに……なんだろう………?
こんな展開予想もしないよ………。
あたし、ただの小鳥なのに。
こんな………小説みたいな展開あっていいのかっ!?
あぁぁ……叶音さまぁ~~!
あたし、どっぷり小説にハマりすぎて………夢見てるのでしょうか…………?
ハンパないイケメンが……あたしの手を引いて歩いてるんです~~~~~~!
全身心臓になったみたいなんです~~~~~!
「…………家、どっち?」
「………あ…っ、みっ右……!」
振り返った貴宮くんに夢の世界から現実に帰ってくる。
だけど………
「………ん。……行こ?」
「~~~!!………はぃ………。」
だけど………
現実に帰って来ても……貴宮くんはそこにいた………。
もー…ダメ………。
ドキドキも、
きゅんきゅんも………
止まんない…………………!!!
あたし…………、
小説みたいな………
《恋》したかも……………………………。