小鳥と恋愛小説家




とりあえず、半端ないショックを受けたものの………カフェを後にしてあたしは双葉に引きずられるようにしてノロノロ歩く。



「………小鳥うっざい。」



「………双葉ひっどい。」



あぁ~…神様、仏様、叶音様~……。



あたし…貴宮くんに嫌われてると思われてたらどーしよう………。



「とにかく、恥ずかしがってちゃ何の進展もないどころか…誤解されるわよ?

月曜日から勇気振り絞って挨拶くらい出来るようになんのね!」



「…………はぃ…。」



全くもってその通りでございます…………。



だけど、じゃあ…すぐに真っ赤になる顔はどうやって隠せばいんですか………?



「…………月曜日からマスクでもしよーかな…………。」



そしたら少しは隠れる…………。



「…………意味不明だけど、あたしならドン引き間違いなしだから止めることね。」



「…………。」











貴宮くん…………あたし、あなたが好きで……………










どうしたらいいか………わからないんです。












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