小鳥と恋愛小説家
「…………逆?」
「そーだ。ボケ太郎。何が悲しくて女の子がんな体張ったギャグするか!」
「…………逆………。」
初めて聞いたボケ太郎は軽く無視して………
俺は大河の言った言葉の意味を考える。
逆………
嫌われてる、の逆………
つまりは………嫌われてない………。
嫌いの反対は、好き………………。
好き…………?
「………!!?」
自分の考えに一瞬動揺して公園のベンチから立ち上がりそうになった。(あ…今、公園にいるんです。)
「…………。」
でも………
いやいや………。
いくらなんでも厚かましい。
ありえない、ありえない………。
じゃあいったいなんだろう??
「………???」
そして振り出しに戻って考える………。
「…………おい。わかりにくい百面相してんなよ!?ハタから見たら何も表情動いてねーってコエーからっ!!!」
「…………。」
長い付き合いは心の中も読めるらしい…………。