小鳥と恋愛小説家
「つーか………、おまえ…小鳥ちゃんに惚れてたんだなぁ。」
「………っ!?」
いきなりの惚れてる発言にさすがに動揺してベンチから落ちそうになった。
「………そこまで動揺すんなよ。……や、カナそんなん言ったことねーからさぁ……。
看病された時から妙に気にしてんなぁーとは思ってたんだけどさ。菓子折とか言ってるしよ………。」
大河は自分の言葉に納得するかのように頷きながらそう言った。
本当はそれより前から好きなんだけど……自分のファンだったとは言いづらい。
あ……そうだった。
「大河、お礼はジュースじゃダメだった………。」
「はぁー?」
ふいにあの時の出来事を思い出し………
ちょっと大河を責めたくなった俺。
だけど…………
「…………ざけんなよ!?俺に感謝しろっ!!なんだーーっ!ガッツリしたもんてっ!!?」
責められたのは俺でした。