小鳥と恋愛小説家
□あなたはあたしの王子様です!
【side小鳥】
双葉と二人で喋りながらぶらぶら歩いていたら……………
「二人とも超レベル高いね~~?マジ可愛い!」
「高校生~?一緒遊ぼうよ~!」
「「………。」」
チャラい二人組に絡まれた…………。
さっきからずっと無視して歩いてんのに、ずっとついてくる。
ほんと…しつこいことこの上ないよ…………っ。
「………行かないって言ってるでしょっ!?」
いい加減キレた双葉が二人に向かって怒鳴る。
「まぁまぁー……怒んないでよ?………ほら……!」
「………っ!?」
それなのに…ニヤニヤ笑う男はあたしの腕を強く掴んだ………!
「…………小鳥……!!」
「…………やだ……!!」
あまりに強引なそれがさすがに怖くて………思わず悲鳴のような声をあげて、ぎゅっと目を閉じた。
恐い…………っ
「……………俺の彼女に……何か用か?」
「…………!!?」
……………………え………?