小鳥と恋愛小説家
「………っ!?……小鳥ちゃん……っ、ど、どっか痛い…?まさか………なんかされた…………っ」
「~~~~っ。」
慌てるその声にぶんぶんと頭を振った。
「………??………あ…、怖かった………よな………?」
「…………っ!」
貴宮くんは………そう言って…………
うずくまるあたしの頭を、優しく…………撫でてくれた……………。
「…………大丈夫……。怖かったな………?」
「………!!……ふぇ……っ」
おっきな手はあったかくて………ただただ、優しかった…………。
それはあなたそのもののようで…………あたしはなかなか流れる涙を止められなかった……………。
あなたは本当に、あたしの王子様です………………。
「あたし………っ、ただの小鳥でごめんなさぁーい~~~っ!!」
「………??………いや、こちらこそ……ただの叶夜ですみません……。」