小鳥と恋愛小説家
□叶音様!ちょー大好きです!
【side小鳥】
<………逢えないのに………見えもしない君が、俺は好きでたまらない………。
君は、いったい、どんな女の子ですか……?
――――――――――――――…………>
カチカチカチカチ……
親指を使ってケータイのカーソルを下に下に………
あぁ………っ!!
「……終わっちゃったぁ~~っ!!」
またいいところで終わってしまったケータイ小説に、思わず感極まった悲鳴をあげた。
まったく神だよ……っ!!
叶音様………!!!
どうしてこうも、あたしのきゅんを刺激しまくってくれるのかっ!?