小鳥と恋愛小説家




「…………サンキューっ!カナ~っ!!」



「…………ん。」



なんとか俺の説明を受けながら、大河のプリントは終わった。



口下手な俺の説明に教わっている立場であるはずの大河がキレた回数は7回だった。



それでも最後は満面の笑みで全てを帳消しにしてしまおうとする大河には恐れ入る…………。



俺はちょっと遠い目をしながら、ジュースくらいはおごらせてやる…と心の中で誓った。



「つーか、カナさぁ~…。おまえこの間のテストの順位………3位だったよなぁ………。」



「………?………うん。」



急にテストの順位の話を始めた大河にまたよくわからずにきょとんとした。



「…………おまえ帰宅部のくせに運動神経までいいよなぁ………?」



「………??………なんなんだ?」



微妙な顔で絡んでくる大河に訝しげな視線を投げた。



「………………そんで長身にお綺麗な顔!………そりゃ、モテるっつーのっ!!

…………だから、あの趣味は小鳥ちゃんにバラすな………。」



「…………!?」









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