小鳥と恋愛小説家
「~~~………なんてゆうかさ……、叶音様って他人と思えないっていうか………。
もちろん顔も知らない…作家さんで、あたしはただのファンだけど。
いっつも、あたしのくだらないグチまがいのコメントにだって……真面目に返事くれるんだ………。
叶音様の描く小説にも叶音様自身にも……あたし、いつも元気をもらうの。」
だから、困ってるんなら力になりたかった。
あたしなんかじゃなんにも出来ないかもしんないけどさ。
あたしはいつもあたしに元気をくれる叶音様が………大切なんだもん………。
思わず俯くと、隣からはぁ~…と双葉のため息が聞こえた。
「………相変わらずのお人好しだよ………。
でも、まぁ…好きだけどさ。小鳥のそうゆうとこ!」
双葉はにまっと笑うとあたしの頭をくしゃくしゃっと撫でてくれた。
「叶音様もさ、作家冥利に尽きるんじゃない?こんなファンに恵まれてさ!」
すぐに復活してくれるよ!…そう言って双葉はにっこりと笑った。
「………うん。双葉、ありがと………。」
あたしは、なんだかんだと面倒見がよくて………優しい親友に、心からお礼を言った。
『叶音様、あたしは……叶音様のずぅっっと大ファンです(*´∇`*)!!
だからずっと待ってます!!
【小鳥】』
『感想ノートに書き込みました。』