小鳥と恋愛小説家
■どうしよう……見つからないんです





「…………ない、ない、ない……………。」



グラウンド隅の広いツツジの植木に手を差し込み探し物をするでっかい男が一人います………。



はい、………俺です(泣)。







―――――――――――――…………


さっきまで二階の教室のベランダにいて、最近めっきりスランプに陥って…描けない小説とにらめっこしてた俺…………。



感想ノートもたまりまくってるのに…申し訳なくて返事すら出来てないという体たらくなんです………。



はぁ……なんてため息をついた時………



『しんきくせーんだよっ!!!』



『…………!!?』



――――ドォーンッと…口の悪いちびっこが俺にぶつかって来やがったんです。(珍しくちょっと怒っている)



――――ひゅ~~ん!宙を舞う黒い物体。



間違うことない…………俺のケータイ……………。



『…………あ、悪い。』



『~~~!!?』










ぽすっ!と落ちて消えました……………。









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