小鳥と恋愛小説家
□神様、マジですかっ!?
【side小鳥】
「…………あっ!」
家に帰って、制服を脱いでいたところで不意に大切なことを思い出して
制服のスカートを脱いだ間抜けな恰好のままバックに飛び付いた。
「~~~…あぁー…持って帰って来ちゃったよ~~…。」
バックの手前のポケットから出てきた黒いケータイを見ながら、あたしは情けない声をもらした。
今日グラウンドの植木の隅っこで拾ったこのケータイ……。
持ち主は困ってるだろうからすぐに先生に落とし物として届ける予定だったんだけど…………
放課後、双葉と一緒に失恋しちゃった友達を慰めてて………すっかり忘れてた………。