小鳥と恋愛小説家




そして、ついに次の日。



覚悟は決めたものの、俺は一睡も出来なかった…………。



小鳥ちゃんに呼び出され



二人薄暗い校舎裏にいた………



大きなクスノ木が風にざわざわと揺れていた。



「…………。」



「…………。」




俯く小鳥ちゃんの沈黙が、ひたすら怖かった…………。



やっぱりもう……嫌われたのか…………?



そう思って、思わず拳をぎゅっと握りしめた。



「…………さ……」



「…………!」



俯いたまま、ポツリとつぶやかれた一言に心臓が痛いくらいに跳ね上がった。



さ……っ!?



さ………………最低…とか……………?



「~~~っ!」



マジで泣きたいんですけど………(泣)。



「………さい……」



…………さい……!?



動物ではないですよね…………。



じゃあ、……………最悪とか……………?



……………………………………(泣)。



もう…あれだ。



……………死刑囚の、気持ちだ。










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