小鳥と恋愛小説家
■優しい君
いっそ早くトドメを刺してください…………。
まさに覚悟を決めた時だった。
「…………あの……っ」
小鳥ちゃんの顔が勢いよく上がり………
その大きな瞳と目があった。
「…………え……?」
顔を見て驚いた。
いつもどおりに可愛い顔は…………なぜか、
……………真っ赤だった……………。
……………そして、
「………………サインください…………っ!!!!」
……………………………………………。
「………………は……?」
勢いよく渡された手帳とペンを持ったまま、
目が点になった…………………。