【完全版】秘密のフィアンセ☆ 下



「私には、出来ないのよ。この世界にも、複雑な事情があるんだから」


「あっそ」


適当に返事をすると、紅茶を飲み干して、席を立った。


「じゃあね、美紅」


「ちょっと、由奈!」


後ろで、呼び止める美紅を無視して、私は店を出たのだった。




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