ひとりじゃないよ【東日本大震災応援小説】
「美羽…?」
振り返るとお母さん。
恐怖と不安でお母さんに抱き着きわんわん泣いた。
「此処に居てまた地震が来たら危ないわ。避難しましょう。」
え?今なんて…?
「ねぇ、お父さんは?」
そう聞くと
ちょっと怒ったような顔をされ、
「早く行きましょう」
と言われた。
お母さん、知ってるんだよ?この後私が何も言わなかったのはね、
お母さんの目は潤んでいたから、
きっと私と同じ思いだったんだって。
だけど、
なのに私を守る為に避難しようと言ってくれている。
なのでその言葉に感謝し、避難することにした。